バナナジュースを販売しようか悩んでいる人
・バナナジュースはどうやって作るの?
・バナナジュースは儲かるのかな~
こんな悩みにお答えします。
この記事を書いている私は 、元飲食店経営者で経営コンサルの国家資格「中小企業診断士」でもあるダメ飲食店改善ディレクターのヒロサワです。
直近では社長として負債7億円で赤字経営だった、つぶれかけカフェを利益1100万円稼ぐ繁盛店に立て直しました。
さまざまな試行錯誤をしてきたので、たくさんの成功と失敗を経験しています。
バナナジュースはバナナと牛乳で作るので、飲む前から味が想像できる定番のおいしさです。
ジューススタンドの定番メニューだったり、バナナジュース専門店ができたりするなど、最近はタピオカドリンクに代わるメニューとしてよく話題になっています。
でも、バナナも牛乳もスーパーで簡単に買えるのに、自宅ではバナナジュースを作らないですよね?
理由はシンプルです。
面倒くさいから
バナナジュースを作るには、ミキサーを買わないとダメだし、使い終わったら毎回ていねいに洗うので、最初はミックスジュースを作っていた人でも次第にやらなくなります。
だからこそ、面倒くさいを解決してあげたバナナジュースが商売として成り立つのです。
バナナジュースのレシピ、原価を簡単に紹介します。
材料:
・バナナ(1本)
・牛乳(200ml)
・氷(2~3個)
原価:72円
原価率:13%(販売価格550円)
ポイント:
・黒い斑点(シュガースポット)のある熟したバナナを使う
・果肉感を残すために、ミキサーをかけすぎない
食材の入手が簡単で原価率も低いので、バナナジュースを販売するか悩んでいる人はこの記事を読んで参考にしてみてください。
バナナジュースとは
バナナと牛乳のミックスジュースです。
レトロな喫茶店だけでなく、駅やショッピングモールにあるジューススタンド、八百屋が経営しているジュース屋など、バナナジュースは気軽に飲めるようになりました。
また、店舗数は少ないけど、バナナジュース専門店をテレビで見かけることも多くなりました。
バナナジュースを作るには?
道具、食材、レシピ、販売価格を決めるだけです。
道具:ミキサー
氷を砕ける性能のあるミキサーがおすすめです。
ただし、いきなり5~6万円の業務用ミキサーを買うのではなく、まずは5000~1万円の家庭用ミキサーで十分です。
テイクアウト販売時に家庭用ミキサーを購入しましたが、1日30回使っても壊れませんでした。
ミキサーを使うメニューが成功するかわからない段階では初期投資はできるだけ抑えましょう。
食材:バナナ
バナナの産地
バナナは産地によって、エクアドル、フィリピン、台湾などの種類があり、値段も違ってきます。
味や食感もほとんど差はなく、ジュースにすると区別はつかないので、仕入れ時には産地の指定はせず、お手頃価格のバナナを選ぶのが良いです。
つぶれかけカフェは、立て直し前に割高なエクアドル産バナナを産地指名して仕入れていました。
価格重視で産地指定をやめたらフィリピン産バナナが納品され、価格は1/2~2/3に下がりました。
バナナの完熟度(シュガースポット)
バナナは日ごとに皮が黄緑色から黄色に色づき、そして黒い斑点が出てきて熟していきます。
黒い斑点は腐りかけていると勘違いしている人もいますが、熟して糖度が上がっているので、バナナジュースにするには最高の状態です。
おいしいバナナジュースを作るコツは、バナナは買ってすぐの状態ではなく、シュガースポットが出るまで保存しておくことです。
シュガースポットのある熟したバナナを使うデメリットは、売れすぎてバナナが不足しても補充できなかったり、バナナを使い切る前に傷みすぎて廃棄が増えたり、在庫管理が難しくなることです。
食材:牛乳
普通の牛乳で問題ありません。
低脂肪乳は安いけど濃厚さが足りないので使わないでください。
バナナジュースのレシピ
材料
・バナナ:1本(38円)
・牛乳:200ml(34円)
・氷:2~3個
原価:72円
原価率:13%(販売価格550円)
ポイント:
・黒い斑点(シュガースポット)のある熟したバナナを使う
・果肉感を残すために、ミキサーをかけすぎない
この記事で紹介したレシピは、バナナと牛乳に氷を入れていますが、氷を使わずに冷凍したバナナを使うレシピもあります。
また、「生クリーム」「はちみつ」「自家製のバナナシロップ」を入れるなどの独自性があると、他の店よりも値段が高くても売れるようになります。
販売価格
原価率は12~20%に設定すると良いです。
テイクアウトの場合、カップ、フタなどで経費は数十円アップします。
立て直したカフェでは、店内とテイクアウトの両方で販売していました。
店内は高めの販売価格にしましたが、同じ商品で価格差があるると印象が悪くなりそうだったので、それぞれレシピと商品名を変えて販売しました。
独自性を作るテクニック
どこにでもあるようなバナナジュースを販売しても、お客はわざわざ店に来てくれず、高い値段にすると売れません。
しかし、他の店にはない特長のあるバナナジュースにすると、高めの値段でも、そのバナナジュース目当てに来店してもらえます。
独自性の例として次にようなものがあります。
注文があってから作る
「普通じゃない?」
と思うかもしれませんが、重要なポイントは「お客がそのことを知っている」ことです。
バナナジュースの注文があってからバナナをカットして、ミキサーの騒音がキッチンから聞こえてきても、お客は注文があってから作っているのか、作り置きのバナナジュースを注いでいるのか、違いに気づきません。
このような演出ができると、他店の平凡なバナナジュースに比べて、魅力度をアップできます。
自家製バナナシロップを使う
モナンなどの市販品のバナナシロップを使っても独自性や価値は生まれませんが、「自家製の手作り」だと特別感を出すことができます。
私が看板メニューのバナナジュースを作るのであれば、熟しすぎて廃棄寸前のバナナを再利用してシロップを作り、「完熟バナナの自家製シロップ」を使ったバナナジュースということをアピールします。
はちみつ、生クリームなどを使う
養蜂場や酪農家から特別感のある食材を仕入れられるなら、それを使ったことを独自性にできます。
まとめ
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