個人経営の町中華や居酒屋に行くと、店内にビール会社の販売促進ポスターが貼られているのを見かけることがありますよね?
飲食店がビール会社のポスターを貼ってしまうのは次のような理由があります。
しかし、ビール会社のポスターを貼る行為はつぶれる店の共通店なのです。
この記事を書いている私は 、元飲食店経営者で経営コンサルの国家資格「中小企業診断士」でもあるダメ飲食店改善ディレクターのヒロサワです。
直近では社長として負債7億円で赤字経営だった、つぶれかけカフェを利益1100万円稼ぐ繁盛店に立て直しました。
さまざまな試行錯誤をしてきたので、たくさんの成功と失敗を経験しています。
負債7億円のつぶれかけカフェも、再建当初は酒屋からもらった宣伝ポスターを店内に何枚も貼ってある、ゴチャゴチャした印象の店でした。
こんな感じなので、内装や外観について前の経営者に否定的なことを言ったら「センスのいいオシャレな店だ!」とムッとしながら反論してきたんですよね、マジで…
昔の内装費の羽振りが良く、若者に人気だった記憶が残っているので、環境変化や危機がゆっくり進行すると気づかずに手遅れになってしまう「ゆでガエル現象」ってやつですね。
販促ポスターとは?
ビール会社が主力商品や新商品の販売を促進するため、酒屋や居酒屋向けに制作するポスターです。
また、ポスターは商品を売る目的以外に、ビール会社は激しいシェア争いを繰り広げているので、自社ブランドを誇示してお客にアピールする狙いもあったりします。
そんなわけもあり、ポスターはお酒を仕入れている業者が配達のついでに置いていきます。
つぶれかけ店がポスターを貼る理由
整理整頓ができない
メニューの紙や客席周りのモノがゴチャゴチャしているので、大きい宣伝ポスターを貼っても違和感を感じなくなります。
整理整頓については関連記事「ダメ飲食店あるある『店がいらないモノであふれている』整理整頓が大切な理由」をご覧ください。
清掃が不十分
壁面の汚れを隠したり、ガラスの目隠しのためにポスターを貼ります。
店のコンセプトがない
内装やメニューブックなどのデザインコンセプトがないので、他社がデザインした宣伝ポスターでも気にせずに使ってしまいます。
つぶれかけカフェの改善例
改善前
改善後
キッチンなど店内の整理整頓と清掃を行い、お酒の宣伝ポスターは全て剥がしました。
ただし、キッチンのガラスの目の前は客席になっており、お客が落ち着かなくなるので「お客の目隠し用」のポスターをわざわざ制作して貼りました。
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